歌が繋いだ絆と気持ち――そして記憶

事故で記憶を失った主人公。唯一彼女を支えているのが歌と言う存在。
歌手になるために日々努力する彼女ですが、もちろんその道のりは平たんなものではありません。
選抜メンバーを巡る争いや嫉妬、壊れる友情。
現れる自分よりも実力が上のライバル。
一人一人が歌と言うものに向き合う姿勢が違い、それぞれが歩む道のりの過酷さをよく表現していると思います。

この物語では歌と向き合う事と、思いを表現するためにも主人公の記憶と言うものが重要なポイントとなってきます。
唯一主人公の過去を知る幼馴染との再会。そして記憶を取り戻すために彼も奮闘します。

友情、恋、嫉妬、絶望、喜怒哀楽の多くの要素を抱えながら物語がテンポよく進んでいくのは飽きがなく、物語の文字数を感じさせませんでした。

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