失恋で髪を切るのは女だけだと思っていた。

 とてもきれいで、丁寧な所作の描写が好きでした。
 それから、鏡の描写が良かったです。虚像すら愛して、虚像のに何かを求める主人公の心の動きがつぶさに表現されています。
 「髪を切る女=失恋した」という構図はもう使い古されていたと思っていたが、作者が書くとこうも違った一面を見せる。
 是非、御一読ください。

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