告げられた別れの言葉に、泣きたくなる。


同性愛故の切なさが隆二の心情に表れていて、読み進めていくごとに心が締めつけられるようでした。

和明は何を思って隆二の元を訪れたのか、どういうつもりでアメリカへ発つことを告げたのか……その答えは、最後の和明の涙が教えてくれました。

彼も、きっと鏡に映る隆二を見ていたのかもしれない。
鏡に映る隆二は、どんな顔をしていたのだろう。

考えると、また、苦しくなる。

また、一緒に笑えるときがきてほしい。二人の幸せを、願いたくなる。
そんな、切なくも愛おしいお話でした。

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