文字は、世界を解く鍵。地上は本当にあるのか。

世界が滅ぶ前に作られ、目的の忘れられた地下実験施設で生きる者たち。
宮殿の山羊女と、周囲に衛兵。居住区には男しかいない。

居住区の男たちの中で、おじさんは唯一本を読む。
字の読み方を覚えた少年を、おじさんは、図書館へ連れて行く。
本の中には、世界がある。
世界を解く鍵が、文字だ。

刹那的な生き方だが、それぞれに何かを渇望している男たち。
少年は文字を他の若者に教え、さらに他の者たちへ。
本を読み、道具の使い方を知り、いろいろ知れば、疑問を抱く。
地下の世界には、おかしな点がある。
地上は、どこにあるのか?

夕べ一気読みしてしまって、現在寝不足です。
面白かった。熱かった。

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