私たちの暮らしの中に、コーヒーは溢れている。
自動販売機の缶コーヒー、スーパーで売っているインスタント。
確かにコーヒーと言えばコーヒーだ。
近年ではコンビニのレジ横でも美味いコーヒーを飲めたりする。
値段の割にクオリティが高く、確かに美味い。しかし、何か物足りない。
街に出れば色々な喫茶店があるはずだ。
個人的にはチェーン店より個人経営の小さなお店を推してみたい。ちょっと入ってみよう。
穏やかな照明、落ち着いた音楽、柔らかなソファ。そして、美味いコーヒー。
なんとも言えない趣がある。
それを自宅で再現するための試みが本作である。
淹れ方には個人差があり、作中の方法もその一つ。
興味があれば、真似してみてはどうだろうか。
読んでいると、思わず口の中に唾が溜まってしまう、そんな小説です。
冗談はさておき、我が家はコーヒーメーカーかつミルが電動かつ買い置き豆(封はしますけどね)、しかも味が毎回安定せず、それでもそんなものか、と思いながら飲んでいるズボラ一家。
コーヒーメーカーでやる作業なんて、水を入れて(量ってない)適当に豆をつまんでミルでガリガリした後の粉を入れる、というただそれだけなのですが、味がここまで変わるのか、というくらい変わるんですね。読んでいてなるほどな、と。
(あ、ネタバレ書いちゃダメか……)
私が淹れるのは美味しくないのと家内はめんどくさがりなので娘が淹れることが多いのですが、やっぱ人に淹れてもらったコーヒーが一番おいしい、と思ってしまう。
この作品はそんな私でもコーヒーを淹れるシチュエーションを書けるようにするためのバイブルです。
どうもこんばんは、小説の中で「主人公とヒロインが喫茶店のテーブルを挟みながら、何となくイチャイチャ会話したりするシーン」を書くのが大好きな私です。
皆さん一度はそういうシーンを書いた経験がありませんか?
私は現代ラブコメを十万字分書くと、九割の確率で一回以上は喫茶店などでコーヒー飲むシーンを入れてしまいます。
ゴメン嘘でした。過去に五万字弱の話でも書いてました。
とにかくそのぐらい女の子と喫茶店で会話するシーン大好き。
なんて与太話はともかくですね、喫茶店に入ったら、男性主人公はやはりコーヒーを注文するのが無難だと思うわけです。
いやまあ、いきなりバナナプリンパフェもなくはないですけど。
ていうか、ガチっぽい専門店的な雰囲気のお店にしたいなら、コーヒー以外のサイドメニューは設定しない方がそれらしいみたいです。
知ってました? えっ、そういう店があるのは知ってたけど、本格派な店のムードを演出するにはそれがベターだと思ってなかった?
そりゃいけません、こちらの作品をお読みになった方がいい。
ちなみに私もこれ読ませてもらって今更気付きました(白目)。
そんなわけで、たぶん現代ラブコメに限らず、現代ドラマやミステリ小説をお書きになる方でも、作中に喫茶店を登場させてキャラクターにコーヒー飲ませるシーンを書いておこうかな~とか考えているアナタ。
いっぺんぐらい、この作品に目を通しておいても損はないと思いますよ!