夜生まれは死んでいるも同然の世界

半分の30話まで拝読しての感想です。――導入部、これだけ読者を惹きつける展開はなかなかないと思いました。出産という必死さが加算されており、衝撃的でした。また、昼に生まれるか夜に生まれるかで人生が決まってしまう世界というのも良い意味で強烈でした。使っているお金が違うことや、暮らしぶりそのものが違っており、その対比が忠実に描けていて非常に興味深い。夜生まれである主人公が『何の為に生きる?』と疑問に思うのは、読者も同じことでしょう。それだけ夜生まれは国よって凄惨な待遇を受けているのです。物語の中盤ではヒロインである野々原まひるの謎が次々と判明、くわえて死獣という生命体の正体が掴めます。……日常描写はもちろん、戦闘描写も大変丁寧で、読み応えがあるご作品です。気になられた方はぜひ覗いてみてください。私が自信をもってオススメします。

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