圧倒的に質感が向上したリブート版オブ・ザ・デッド

カクヨムのサービス開始と同時に「お、なんかやってるじゃ~ん」ぐらいの気安いノリで手ぶらでやってきて「なんか書いてみたじゃ~ん」ぐらいの緩いナメたノリで書いた処女作「限界集落オブ・ザ・デッド」で萩原(呼び捨て)のハートをがっちり掴み、運営ニコニコ砲などの非人道兵器のサポートもあってランキングを荒らし回ったバチ当たりのロッキン神経痛さんが限界集落オブ・ザ・デッドのリライト版を引っ提げて第二回webコンに堂々の参戦です。旧版ではオブ・ザ・デッドというタイトルで「あ~はいはいゾンビものね」と設定を読者に暗に飲み込ませながらも、それさえもミスリーディングとして独特の世界観にズルッと引き込んでいく謎の手腕と、性癖全開の渋いジジイキャラたちやアツイ展開の連続で、処女作でありながらもヨレることなく見事物語を畳み切りました。しかし、やはり処女作であるが故に粗削りなところもあったのですが、リライト版の本作においてはそういった細部の描写や質感が圧倒的に向上しています。まだ第一話しか公開されていませんが、この解像度で旧版の筋を辿るだけでも名作となることは間違いないでしょう。期待して続きを待ちましょう。おのれ萩原。

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