飛び掛かるあやかし。戦場を舞い踊る夜叉姫。

 強くてかわいい女の子。知識豊富でギークな男の子。
 そんな二人が出会うのはまさに王道。冒険や戦闘の合間には青春も見え隠れしています。
 アクションシーンはスピード感に溢れ、ばっさばっさと敵を切り倒す。ゆっくりできる時には、サービスシーンもちらほら。緩急つけられたお話の中にロマンが凝縮されています。
 私的には岳臣君、お気に入りです。なんだか愛着がわいてしまいますた。
 その他にも仲間になったマスコット的キャラクターのかわいさも相まってにんまりさせられてしまいます。がるるー。
 そして本小説の味付けをしていますのは漫画を彷彿とさせる特徴的な擬音。配置にもこだわりは見られ、視覚と聴覚に訴えかけてきます。
 妖の種類や描写も目を見張るものがあります。参考文献の名は伊達じゃない!

 最後にもう一言。

 刀を持つ女の子って……いいですよね。

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