あぁ~、脳味噌、と、溶けるぅ~
- ★★★ Excellent!!!
いや、ゾンビなんだから、腐る、が正しいのか。
もう、何も考えずに読みたい!
いや、何も考えたくない、ほのぼのしたい!
これは、ま○んがタ○ムき○ら的な、頭を空っぽにしてぴょんぴょんストーリーを詰め込む類の作品性と言えよう。
………
……
…
あ、本当に何も考えずに読んじゃった。
れ、レビューを書かなきゃ。
この作品の妙は、ゾンビもの、と捉えたときのズレではないだろうか。
死とは穢れであり忌避すべきものである。
アンデッドモンスターというのは、容姿のおぞましさや、攻撃への耐性やらで、とかく厄介な相手である。
が。
この作品では、ゾンビと戦うことはない。
和気藹々と共同生活を送る、このズレだ。
言うなれば、思いついたもん勝ちのようなふわふわ感は、ゾンビ=パニックムービー的なイメージを破壊というか、いや、何か、こう、包み込む? ような?(笑)
題材と設定と作者様の勝利と言えよう。
ゾンビものというのは、最終的に、人と人との対決に行き着くものでもあるが、やはりその辺りも外せない。
この共同生活と、世界の思惑は余りにズレている。
生と死が入り乱れ、その垣根は失われた。
行き着く先の、生きつく先に何が待っているのか……まぁ、ゾンビだから死んでるわけだが。
とにかく、その生と死に、幸多かれと願うばかりである。