死にたい、消えたい

何も考えずに、海の藻屑として消えたい

ぼろぼろに傷付いた心も身も

風に拐われて、波に攫われて、何も無かったかのように

静かに、ひっそりと、消えたい


人の想いは人を救うものもある

人の言葉は人を傷付けるものもある

皆気付かない

皆気付きたくない

全部……無意味な傑物に過ぎないのに


頬を悲しみに暮れた、涙が伝う

口が怒りに醜く歪む

手が自責の念に追われて、首を絞め

目に悲哀の色が浮かぶ


誰も気付いてはくれないのでしょう?

怒りに満ちた水底を

悲しみに埋もれた心を

哀愁に満ちた想いを


誰も気付かない、誰も気付いてはくれないのでしょう


無意味な恥を晒すなら

いっそこの首を搔き切って

この命を終わらせたい











どうせ意味の無い生命なんて、

必要無いでしょう?

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