虚偽の嘘において
君は何度も言うでしょう
『嘘は嫌いだ』って?
だけど違う
嘘を言うのはいつも君
虚偽に塗れて、嘘を貼り付けた笑顔で言うんだ
『君の事が好きだよ?』と
嘘に塗れたその笑顔と、虚構で建築された城の上で
今日もまた嘘の話が始まる
君が僕の耳許で言うんだ
『もし明日世界が壊れるのなら』
『僕のこの手で君だけは助けるよ』
『君の事が大好きだからね?』
そんな悲しい嘘は
付かないでよ、僕なんかの為に
君には君だけの
人生という名の、迷路があって
僕なんかに構う暇なんてある訳が無いだろう?
だから僕は言ったんだ
『無駄な事はやめて』
そしたら君は悲しそうに
『僕がしたのは全て無駄?』
悲しそうにピエロが笑う
独りぼっちの海の底
君の声で目が覚めた
僕は君は何度も
同じ歌を歌いあったあの日の──……
思い出に、縛られてたのかもしれないって
だから僕は君に嘘を付いた
『また会いたいな』
そんな訳がある筈ないのにね
僕と君の間には
越えられない壁があって
君が軽々超えてくるなら
僕はまた壁を作り出す
僕の思いはいつ君に届くの?
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