まるでパズルの問題集を解き進めるような楽しさ。新感覚お手軽ミステリ!

あー、これ凄くいいなーと素直に思いました。

この作品はミステリ小説の中でも、いわゆる暗号解読系のコンセプトで書かれた内容になっています。
特徴的なのは、基本的に一話(というかWeb上の一ページ)につき、一問軽い謎解きが用意されていて、それを主人公がクリアすると次に話が進む……
という、掌編連作形式に近い構成になっているところ。
まるで、「パズルの問題集をショートストーリー付きで読み進めている」ような感覚を味わえます。

電車やバスの移動中なんかでも、ちょっと一問遊んでみようかな?というような、凄くお手軽な楽しみ方ができて、それがいい意味での暇潰しにスマホなどで読むWeb媒体と、非常に相性よく馴染んでいると思います。
この形式、もしかしたらミステリをネット小説で手軽に提供するための、新しいテンプレのひとつになり得る可能性があるんじゃないかとすら感じてしまいました。面白い! 

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