人の力を、竜の心を、もう一度信じたいんだ。 しちみ
各地を放浪する少年ディランは、久々に訪れた町で、変わった少女に「護衛をしてほしい」と頼まれる。
彼女が持つのは正体不明の小包で、それを狙うのは怪しい黒装束の者たち。明らかに危ない香りのする話だが、ディランは自らの目的のために少女の手を取った。
竜の力で栄える世界を巡る、長い旅が始まる。
※本編(全140話)完結済み。
※2017.7.2 外伝連載開始。7.9 完結。
※2020年現在、文章など修正中。
目次
完結済 全149話
更新
- 序
- 0.雨
- 第一部 世界の脈動
- 第一章
- 1.放浪者、二人
- 2.眠らぬ夜
- 3.交わりの瞬間
- 第二章
- 4.にぎやかな連れ人
- 5.世界の姿
- 6.獣と少年
- 7.リフィエ村
- 8.慈雨と豪雨
- 9.止まり木
- 第三章
- 10.戸惑いと森の終わりは見えず
- 11.交錯
- 12.刹那の夢
- 13.空白を埋める旅
- 14.夜空と道に光が射して
- 第四章
- 15.港湾都市カルトノーア
- 16.大商人と小包
- 17.正体
- 18.三人、一緒に
- 幕間
- 1-1 暁光に輝く剣
- 1-2 旅の息吹を運ぶ風
- 第二部 人と竜
- 第一章
- 1.こころ
- 2.暗雲
- 3.魂、砕けて
- 4.伝の一族
- 5.隣国へ
- 6.『破邪の神槍』
- 7.オルークにて
- 8.咆哮
- 第二章
- 9.激突
- 10.救いの手
- 11.平穏ならざる黄昏時
- 12.ひび割れた夜
- 13.旅人たちの新たな朝
- 14.傭兵たちの道
- 15.師匠と弟子
- 16.『暁の傭兵団』
- 17.無音の悲鳴
- 18.混乱と錯綜と
- 19.水の神様
- 20.不思議な子
- 21.ほころび
- 22.帰る場所
- 第三章
- 23.砂漠の玄関
- 24.熱砂の大地と赤の瞬き
- 25.炎竜、猛りて
- 26.希望と絶望
- 27.見えたもの
- 28.竜を狩る者、守る者
- 29.山中の騒乱
- 30.風の小竜
- 31.青銀の槍使い
- 32.集結
- 33.白い風
- 第四章
- 34.対の町ヤッカ
- 35.過ちと、憎悪の目
- 36.静かな異変
- 37.怒りの雨
- 38.はじめて知ること
- 39.名もなき村の話
- 40.ぶつかる力
- 41.青の底
- 42.違和感
- 43.飛翔
- 幕間Ⅱ
- 2-1 老傭兵の見る風景
- 2-2 甘い夕餉
- 第三部 見えざる翼
- 序章
- 0.裏側
- 第一章
- 1.北の大地に立つ
- 2.嵐のごとく
- 3.盗賊狩りとジュメルの実
- 4.追跡者の寧日
- 5.思いの行く先
- 6.亀裂
- 7.影を背負う
- 章外
- Memories-0 原点
- 第二章
- 8.閉ざされた村
- 9.母なる森を見すえ
- 10.そして終わりが訪れる
- 11.ディラン
- 第三章
- 12.北の水竜たち
- 13.異質な客人
- 14.奇妙な関係
- 15.破滅の足音
- 16.崩壊
- 17.道は分かれて
- 18.刃
- 19.涙雨
- 20.すべてを閉ざした日
- 第四章
- 21.約束
- 22.再び村へ
- 23.書庫に眠るもの
- 24.希望の種
- 25.再会と、その先
- 26.明くる夜、きたる者
- 27.空虚な戦場
- 28.魂の傷
- 29.やさしい君
- 幕間Ⅲ
- 3-1 つながる命
- 3-2 迷い子と青い竜
- 3-3 何歳ですか?
- 第四部 空へ還るとき
- 第一章
- 1.静けき日
- 2.出発
- 3.砂漠の狩人
- 4.水と炎
- 5.覚悟
- 第二章
- 6.噂
- 7.少女たちの戦い
- 8.月下の決別
- 9.変わりはじめる
- 10.再びの帰郷
- 11.奮起
- 12.人として、竜として
- 13.絆
- 14.「物語」の幕開け
- 第三章
- 15.語り、つながる
- 16.弔い
- 17.片隅の憩い
- 18.はじまりの場所
- 19.竜魂の石
- 20.魂の真実
- 21.見極め
- 22.決意とともに
- 第四章
- 23.追憶
- 24.風の使者
- 25.道を彩る戦の香
- 26.波乱の上陸
- 27.清き星光を探して
- 28.つかのまの平穏
- 29.狩り
- 30.狂い刃
- 31.虚無の果て
- 32.盗賊狩りの恩返し
- 33.絶えず流れる時を経て
- 34.最北の聖山
- 35.雪とともに舞う
- 36.心の槍
- 37.儀式のはじまり
- 38.翼
- 39.未来への祈り
- 終
- 青の灯火
- 外伝『鏡花水月』
- 1.前兆
- 2.暗香
- 3.始動
- 4.奔走
- 5.故郷
- 6.墜落
- 7.妄執
- 8.幻影
- 9.爛漫
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★★★ Excellent!!!
還そうこの世界のために 共に生きていくために 遠藤孝祐
人が、竜が織りなす、世界のあり方を巡る壮大な物語。
記憶を失くした少年は駆ける。やがて偶然は運命と重なり、封印されし宿命へと至る。長い長い旅路へ。
竜と人を結ぶ末裔の少女は祈る。それは竜のため。そして人のため。
二人は繋ぐ。その出会いを。それは人間たちの思想を、感情を、そしてあり方を変えていく。
本当にわかりあうことなんて、都合のいい和解なんて望めないのかもしれない。
意味のない暴虐性は、誰しもが持ちうるのだから。人も竜も。
けれど、みんなが望んでいる。それぞれのやり方で焦がれている。
共に生きていくために。
まだ灯りが漂い始めたばかり。
黄昏に似た不確定な未来。
それでもきっと、確かに紡がれたその灯火は。
永遠に近しい、青い煌き。