幻想的なホッコリと温かい物語。

街コン優秀賞おめでとうございます。良い作品ですね。
受賞作品ですし、多少のネタバレ的レビューを書いても集客力は落ちないだろうと思いますので、イエローカードを受けつつ書きますと、東北地方のあの妖怪を思い出します。作者は幻想的と紹介してますが、幻聴的のニュアンス。読みたくなりました?
作中に「喰篭」とか「床脇」とか古風な単語も散りばめられて、雰囲気を高めています。
でも、作者は年配の方なのでしょうか? 叔母の配慮や主人公の反応が主軸となって物語は進みますが、これらの人情の動きは中々若い方には思い付かないと感じました。作品からは老成した或いは円熟した趣きを感じます。