おもちゃの時間

作者 高尾 結

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★★★ Excellent!!!

街コン優秀賞おめでとうございます。良い作品ですね。
受賞作品ですし、多少のネタバレ的レビューを書いても集客力は落ちないだろうと思いますので、イエローカードを受けつつ書きますと、東北地方のあの妖怪を思い出します。作者は幻想的と紹介してますが、幻聴的のニュアンス。読みたくなりました?
作中に「喰篭」とか「床脇」とか古風な単語も散りばめられて、雰囲気を高めています。
でも、作者は年配の方なのでしょうか? 叔母の配慮や主人公の反応が主軸となって物語は進みますが、これらの人情の動きは中々若い方には思い付かないと感じました。作品からは老成した或いは円熟した趣きを感じます。

Good!

舞台が金沢ならではの、古き良き日本を感じさせてくれる掌編である。よく考えてみると起こっている出来事はかなり怖いはずなんだけど、あたたかくて懐かしい。そして楽しい。玩具(おもちゃ)をモチーフに持ってきて、うまーく、怖いを楽しいに変えてしまった作者の力量には参りました。私が主人公と同じ中年男性で、日本海側の生まれということもあるのかな。