エンジニアたちの青春物語と、ザザ本に関する推察

高専は行ったことないからわからないけど、エンジニアとしてはすごく共感する。特に最後のエピソードはとても涙腺崩壊ないい話だった。エンジニア的にはとても共感する(二度言った)

さて感想はここらへんにして、ちょっとした考察など。

異世界にもオライリー必要では?むしろ彼らが新たな動物表紙本を作る勢いだろう。表紙は当然例のザザが見た鳥だ。ここではザザ本と仮に呼称するとして、ザザ本はどういう内容になるのか?例の言語や端末についての本になるのだろうと思う。まぁ作中で言及のあった組み込みハード・言語の本に近い感じにはなりそうだ。たとえば端末の接続・起動・操作方法、言語の解説、接続できるモノとその制御API仕様などだろうか。

さて、例の言語についてだが、作中ではアセンブラのような言語ではなく、C++やArduino(.ino)に近い言語だということらしい。つまり高度な抽象化を備えた高級言語という事だ。もし例の天才が一人で作ってるだけなら、そんな高度な言語を実装する意味はあるのだろうか?

実際のところ、機械の制御するだけならC++や.inoみたいな高級言語を積む必要はない。ちょっとした高級アセンブラ (たとえばXXJWに使われてたXina) や BASIC のような原始的な文法でも十分だ。そもそもチューリングコンプリートである必要すらない。

そもそもC言語ですら、生み出される為には20年なりのコンピュータサイエンスの歴史があってできたものだったりするわけだから、高々マジックアイテムの組み込み言語、しかもメンテナンスする人がほとんどいないような環境で、そこまで高級な言語を生み出すモチベーションはないはずだ。むしろそれ以外の開発の方が優先されるだろう。

まぁ長々と書いてみたが、実際のところはきっと例の天才も、どこかコンピュータサイエンスのある世界からやってきたのではないか?という気はしている。バックグラウンドがあるとしか考えられない。実際には天才一人ではなく、開発コミュニティが存在していた、過去の文明から引き継いだ、などの説もありえるのだろう。

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