めまぐるしいほどの、カッコよさと、面白さ。

バスの車内という限られた空間で濃密に展開される、ノンストップコメディ。カッコよさと面白さが、これほどハイレベルで混じり合うとは。

あまりにぶっ飛んだ設定を、ごく当然の常識のごとく書き連ねていく頼もしさ。前章まで当然と思っていた設定を軽々とひっくり返し、何度も衣装直しを仕掛けてくる。その鮮やかなこと。

高速をひた走るバスのような、この小説の速度に身を任せてみよう。極上のエンタメ読書経験が待っています。

その他のおすすめレビュー

黒澤伊織さんの他のおすすめレビュー403