大人になった「僕」が振り返る、子供時代の「ぼく」。
- ★★★ Excellent!!!
両親の不仲。誰もいない家。
「ぼく」はおじいさんと出会い、秘密基地の鍵を手に入れる。
子供時代に、親との関係に問題があった。
あるいは現在進行形で問題がある人は、読むとかなり精神的にキツい小説です。
一番キたのは、
「うちのは、完熟で塩だったわ」
という台詞。
親が100%の悪人であるならば、完全に憎んでしまえるのに。
それでも、ツラさを乗り越えて、最後まで読み通せば。
ぼくと僕と一緒に、満天の星空を見ることができるはずです。
『アフリカの難民の子供は食べ物がないのに』
って言われた者より。