優しい世界観の中で語られる愉快な妖怪譚
- ★★★ Excellent!!!
神社を改良したという、ちょっと風変わりな診療所で繰り広げられる妖怪譚。
この診療所、風変わりのはそれだけじゃありません。院長の山吹先生は妖怪が見えるという変わった能力の持ち主。その山吹先生を慕っていつもやって来る謎めいた女の子クロコ。お菓子をせびる(笑)子供たち。そして「モノノ怪が出る」という噂・・・・・・。
コミカルで時にはほろりとさせられる物語がこの「七ツ闇クリニック」で展開します。
一話完結型で、各話が山吹先生視点の章とクロコ視点の章の2部構成になっており、主に診療所を部隊にお話が進みます。さらに前話に登場した妖怪が次話の伏線になる、などいくつかの構成上の制約が設けられています。
こうしたかっちりした枠が設定されているからか、妖怪たちの弾けっぷりがとにかく楽しい♫ 個性的な「モノノ怪」たちからどうやって診療代を徴収するのかが毎回の見所のひとつ。各話はどれも抜群に完成度が高く、大好きな作品のひとつになりました。
嬉しいことに続編が始まっているのでこちらも読んでいきたいと思います。
ぜひご一読を!