一度読んで終わりにするには勿体無い作品

数ヶ月前に一度読了しておりまして、この度二度目の読破でございます。

以前応援コメントで書いた通り、積年の憎しみを溜め込んでいた美優ちゃんの変貌が一番恐ろしい……というのは変わりないのですが、今回読んだ際に「呪神」たちの登場意義みたいなものをふと考えてしまいました。

彼らが登場しなくても背徳的なストーリーとして十分成立していると思ったんです、三者三様の心の闇はしっかりと描かれていますので。
その上で「呪神」を登場させることにより、心の闇の部分が更に鮮明になるというか彩度を上げる効果があったのではないかと読み直してみてそう感じました。利口は『依存』、隼は『利用』、ルキアは『拠り所』という位置付けをしたことによってキャラクターに深みがプラスされている印象を受けました。

例えて言うならば定期的に欲しくなる毒?ですかね、心身に害を及ぼすような事にはなりませんのでご安心ください。足を踏み入れて損はないです、寧ろなかなかに面白い世界を見ることができると思います。