タイムリープの理由。それは――

誰もが自分が正しいと思って動くからわかっているから、やるせなくてせつない。
綺麗ごとだけでは何も進まない。
想いを寄せる彼と結ばれるために努力するヒロイン。
やがて彼女に起こる不思議な出来事が彼女を成長させる――

登場人物の間に流れる空気がとても心地いい作品。
特にヒロインが向ける様々なものへの気持ちのベクトルの描き方はヒロインとの距離や関係性を知るのに最高でした。

タイムリープに規則を与えたことで読者に「もしかして？」という不安やわくわく感を最後まで持たせてくれました。

ぜひ、エピローグまで読んで欲しい作品です。