雄大、豪快、凄絶なる北の大地にて

真冬の北海道の雄大で豪快で凄絶な情景を、
淡々としつつも整った文章が綴っていく。

その情景に遭遇したことはないし、
極寒の車内で死にそうな思いをしたこともないけれど、
「道民の気が知れない」と驚いたことはあって、
日本って広いなとつくづく感心したりもした。

ちっぽけな悩みに、死にたいくらい苦しんでる。
でも、地球の大きさを目の当たりにすれば、
呆けたように、景色に呑まれるしかなくて。
リアリティのある良作短編につき、すごく好き。

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