更新毎に読ませていただいていたのですが、のっけからチャラ男っぽい主人公に同情してしまうほど、お相手のお嬢様方が超不機嫌。
住む世界の違いからのギャップをまざまざと見せつけられる中、様々な事情が解き明かされつつ、いくつかの伏線を経由しながらシンデレラストーリーが展開されるわけですが、それでも彼女たちは終始不機嫌。
そんな中で「8やられて2くらいやり返す」感じの辛抱強い主人公に男らしさを感じていると、彼を取り巻く環境は大きく変化していき……
読みながら「え? あの時のあれがそういうことだったのか!」
って感じでぐいぐいと記憶と心に迫ってくるお話です。
彼が人の心を溶かし、動かしつつ、絡み合う人間模様にどんな終止符を打つのか、注目しながら読んでみてください。
最新話(Lesson10太陽side⑤)までのレビュー。
スパイスの効いた魅力溢れる物語がクライマックスに向けて大きく動き出しました!
愛よりもお金。一夜の恋の相手を探すのには苦労しない主人公・太陽が空き巣に入られ財産を失うところから始まる物語。
たまたま見つけた財閥トップの子女三姉妹が暮らすお屋敷の住み込み家政婦となりますが、複雑な事情をそれぞれ抱えるお嬢様達と両親を亡くしお金に苦労してきた太陽との間の溝はなかなか埋まりません。
ところが、とある事件をきっかけに、お互いへの刺々しい感情が薄れていき、事件の謎が解き明かされる過程で太陽の価値観にも変化が出てきます。
そこで明かされる重大な真実は、変化しつつある太陽の思いを再び揺らすことになります。
先の読めない展開でしたが、レビューをここまで取っておいてよかった!(笑)
まだ残されている謎はありますが、登場人物それぞれがそれぞれに見合う幸せに辿り着くよう、最後まで見守りたいと思います。
1月24日時点の最新話Lesson8 ①までの感想です。
スタイリッシュにピリッとしまっていて、けれどほのかな甘さが潜んでいる。
そんな印象を受けるとても面白いツンデレ作品だな、と感じました。
プレイボーイではあるけれどそれなりに常識は持ち合わせている一般人の主人公が、かなり強い個性を持つ豪邸の三姉妹と共に過ごします。
姉妹たちの、時に突飛だったりめちゃくちゃだったりする言動に(特に上の二人の激辛対応)、主人公が戸惑い、慌て、心の中で突っ込む様がたいへん面白くてスパイスが効いています。
しかし、視点が切り替わった時、彼女たちのその言動の裏にあった気持ちが見えて、辛さの中に甘くて可愛らしい印象がが滑り込んでくる。
そういう「激辛」「ほろ甘」の繰り返しが作品に独特の味わいを生んでいて、読んでいて飽きさせません。
三女の名前が含む意味も見えてきて、ほろっとします。
冒頭の「女」が誰であるのか? という謎も好奇心をくすぐり、屋敷に起こる大変な事件や新たなキャラクターの登場にも胸が踊り、どんどん読み進めたくなる作品です。
最新話(Lesson6・太陽side②)まで拝読しました。
基本的には女性向け恋愛作品だと思います。
が、男性主人公とヒロインキャラクター三人によるラブコメ的なキャラクター配置なので、男性が読んでも楽しめる内容ではないかと。
文体も無駄がなくて取っ付きやすく、気軽にサクサク読めると思います。
大まかな概要は、貧乏だけどプレイボーイの主人公が、ひょんなことからお金持ちの御令嬢三姉妹が住む邸宅へ転がり込み、そこで使用人(住み込み家政夫)として同居することになる……といった設定ですね。
一時期、いわゆる「執事物」の作品が流行ったことがありますが、そこに一癖あるキャラクターを揃え、全体的なストーリーに捻りを加えたような内容になっています。
特に主人公の性格や行動原理は、いい意味でメインキャラらしくないのが興味を引かれるところ。
三姉妹との関係性を打算的に捉えている部分が随所に見受けられるのですが、それが今後の展開で変化するのかしないのかは、注目のポイントでしょうか。
作品の核になるテーマも、彼の内面的な部分に関わるドラマなのかな?などと憶測しています。
また、三者三様のヒロイン姉妹も魅力的。
特に男性読者なら、三女の向日葵に思わず保護欲を刺激されるのでは(笑)。