不機嫌すぎる人たちの素顔に隠された悲哀と、刹那の甘美のギャップ

更新毎に読ませていただいていたのですが、のっけからチャラ男っぽい主人公に同情してしまうほど、お相手のお嬢様方が超不機嫌。

住む世界の違いからのギャップをまざまざと見せつけられる中、様々な事情が解き明かされつつ、いくつかの伏線を経由しながらシンデレラストーリーが展開されるわけですが、それでも彼女たちは終始不機嫌。

そんな中で「8やられて2くらいやり返す」感じの辛抱強い主人公に男らしさを感じていると、彼を取り巻く環境は大きく変化していき……

読みながら「え? あの時のあれがそういうことだったのか!」

って感じでぐいぐいと記憶と心に迫ってくるお話です。

彼が人の心を溶かし、動かしつつ、絡み合う人間模様にどんな終止符を打つのか、注目しながら読んでみてください。

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