愛かお金か、本気か遊びか、本音か建前(立場)か――。

幸せを語る上で、これらの問いからは決して逃れることができません。
人を信用するとはどのようなことか。
人と付き合うとはどのようなことか。
一癖も二癖もある三姉妹と、その使用人となった主人公の視点を通して、それらの本質を突く物語が紡がれていきます。
歪な安定を保っていた三姉妹と主人公が出逢うことで、少しずつ変化していく四人の心境。
予測できない展開の数々に飲み込まれつつ、気づけば彼らを応援していること間違いなし。
苦くて酸っぱくてやっぱり甘い。
是非おすすめしたい一品です。

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