SFと哲学の融合

最初は中世を舞台にしたモダンファンタジーかスチームパンクかなといったところですが、読み進めていくとかなり深く踏み込んだ哲学書のような印象に変わっていきます。
筆者の言葉と人間の存在に関する深い洞察がゴーレムというモチーフを通してイメージしやすく描かれており、難しい哲学的な内容もすっと入ってきます。
所々場面を想像するのに苦労するところもありますが、時間をかけて読んだ分、読み手に残る物も大きい作品なのでぜひ多くの方に読んで貰いたいです。

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