概要
救うために殺す。殺すことで救う。
かつて、人類の希望という存在でありながら、戦争の兵器として人類に牙を剥いた勇者がいた。帝国勇者と呼ばれたその男は、やがて戦火の渦中に姿を消した。
それから五年。王国領の港町に訪れた旅の剣士ダタッツは、港町に向かう海賊船を目撃する。ダタッツは町を守るべく海賊に立ち向かうが……実はその海賊達には、思いもよらない秘密が隠されていた。
かつて災厄を振りまいた勇者と、罪に塗れた鉄仮面の戦士。彼らの決戦が、この町の運命を変える。
――これは、ある血塗られた勇者の旅路に纏わる、物語。
それから五年。王国領の港町に訪れた旅の剣士ダタッツは、港町に向かう海賊船を目撃する。ダタッツは町を守るべく海賊に立ち向かうが……実はその海賊達には、思いもよらない秘密が隠されていた。
かつて災厄を振りまいた勇者と、罪に塗れた鉄仮面の戦士。彼らの決戦が、この町の運命を変える。
――これは、ある血塗られた勇者の旅路に纏わる、物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!纏わりつく過去の因縁。それでも少年は前へと進む
『ダタッツ剣風』シリーズの三作目にして、本編の前日譚となる物語です。
とある港町を訪れたダタッツは町を襲う海賊と戦い、しかし海賊達に秘められた過去や、町全体を覆う不穏な空気を感じ取り……と、全体を通して時代劇や西部劇を思わせる短編エピソードでした。
シリーズを通して読んでいると、元々高かった文章力に更に磨きがかかり、特に戦闘シーンにおいては他者の追随を許さぬほど緊迫感やスピード感に溢れていると感じました。それでいて難しい言葉や長い文章を使わずに、簡潔でありながら濃密なバトルを描けるのは、素晴らしいの一言です。
ただシリーズを通読したが故に、女性が辱められそうになってそれを助ける……という…続きを読む