月が綺麗ですね。

文章を長々と書かずに、短くまとまっていて、とてもキュンキュンしました。

最後の告白シーンの描写や言葉が綺麗で、私もこんな恋愛をしてみたいなと思います。先輩と主人公の距離感とかも良かったです^ - ^

これからも応援しています。

大好きなあの人と二人きり。
わざとそうなるようにしたのは私だけど。
あの人はみんなに優しいから。
私だけじゃないってわかってるけど。

そう思いながらも一緒にいられる時間を愛おしくて。
そんなあの人と一緒に見た月はとてもきれいだから。
本当に綺麗だから、素直な気持ちだったんだけれど。

それだけじゃなくて。
気付いて欲しくて。
でも気づかれたら恥ずかしくて。

そんな乙女の気持ちがつまっています。

この作品は女の子の恋する気持ちを綺麗で美しく表現しています。

自分の恋する気持ちを相手に伝えることは勇気がいる事でしょう。

相手に受け入れてもらえなかったら、それを思うと"好き"の一言が言い出せない。

しかし、言葉は自分の想いを相手に伝えるためにあるのです。
そして、彼女は勇気を出して「月が綺麗ですね。」と彼に想いを伝えたのです。

言葉とは奥が深く、幾多もの可能性を持つ面白いものです。

この作品を読んでいたら、リストの愛の夢が私の頭の中で流れていました。
この素晴らしい作品が音楽を奏でてくれました。

直接的な愛の言葉って情熱的でとても素敵。
だけど、謙虚で奥ゆかしい、日本特有の控えめな愛の告白だって、とても、とっても美しいと、私は思います。

たった一言。だけどその一言で胸がトキメキ、心が弾む。
美しい恋愛小説だと私は思います。