この物語は視えない兄と視える妹の視差から来るある種のミステリーとなっている。ほとんどの読者と同じく主人公は、怪異を察知できない。彼の感覚の網に飛び込んでくるのは、私たちが暮らしているようなごく普…続きを読む
このお話を見かけて、最初に興味をひかれるのは「主人公は視ることができない」というちょっと変わった設定だと思います。それでも無能力者などたまに見るものと同じなのかな?と思ってしまった人にこそ是非読…続きを読む
井上円了は妖怪を分類した際に、実怪と虚怪という言葉を用いました。「まこと」の怪と「うそ」の怪。さて、この物語の主人公が求めるのは、そのどちらでもないのです。彼――暮樫或人はただ、怪異というもの…続きを読む
怪異なのに、『ゆるふわ』、ほっこり。こんなお兄ちゃん、私も欲しい!作品が醸し出す雰囲気に包まれて、心地よいペースで読み進んでしまいます。そんなお話の続きが楽しみ!
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