50歳を過ぎた自分が失った情熱、夢、ひたむきさ──。主人公がビジネスとして出会った人物は、今まさにそれらを持って生きている青年でした。彼と向き合う7時間の中で、主人公の心情が徐々に変わっていきます。目指す未来を重ねられる人間と出会えたとき、人はもう一度輝ける。人生の奥深さを感じることのできる、素敵な大人の友情物語でした。
自費出版をきっけとして、小説家になりたい若者と、それを請け負う編集者の物語。リアリティあふれるストーリー、二人の会話、物語としての盛り上がり、どれもが卓越した文章力で描かれています。酸いも甘いも経験した男が、消えていた心の炎を再度燃やそうと決意する、そのテーマが読み手を引き込みます。転換点で驚きましたか、これが短編ならではの妙味ですね。拝読して、良かった。ありがとうございます!
いつからでも、手遅れということはない。そんなことを教えてくれるような、自分の生き方を見直そうと思う作品でした。
作家への道の1つ「自費出版」をテーマに書かれたストーリー。こみ上げてくるものがあります。
今後、自作を出版希望者は必見。厳しい出版情勢と出版にかける想いのギャップ。複雑でありながら、どこか、真っ直ぐな気持ちがこもっています。
別に刺激的な出来事は要らない。かと言って何も起こらない日々など退屈だ。一人の人間に訪れる小さな充足。コレが一つの幸福の在り方だと思います。
じっくり読ませていただきました。どこか身近なお話だけど、最後とても衝撃的でした。そして心がほんわりしました。また別の作品読みに来ます。