インフェクテッド・イヴ

作者 東雲メメ

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★★ Very Good!!

突如現れ、何もかも消し去る未知の敵、少年はそれに対抗できる大きな力を手に入れる。しかし、その動力源が彼女の命だと知った時、彼が行う行動、それは————

一筋縄ではいかない"等身大"の少年の心理がとても精巧に表現されている作品です。哲学的な設定がありますが、ライトで世界観に入り込みやすいですし、全6話ということで読みやすいので、お薦めですよ!!

★★★ Excellent!!!

作者である東雲さんは、登場人物の内面を描くのがお上手です。
主人公の中学生・心と、その恋人である千鶴。
この二人の会話による心の心象風景、葛藤、迷いなどが丁寧に描かれており、総じて読みやすい内容となっております。

ロボットものではありますが、まるで長編アニメ映画のようなストーリーですので非常に読みやすいです。

ロボットモノが好きな方はもちろん、ロボットに詳しくない方にも、本作のストーリーは非常におすすめできます。

少年少女の、淡くも切なく、等身大のクリスマス・イヴ。

是非。

★★★ Excellent!!!

これぞまさしくセカイ系! 良い意味で、90年代後半テイストを醸し出している一作です。
今作において、二人の繊細な関係性は、正体不明の敵〈イミューン〉と〈鳥巨人〉という存在を介して世界の命運に直結しています。
時にすれ違い、時に抱き合い、そういったごく普通にあり得るような心の機微さえ、世界滅亡と切り離せなくなっているのです。

少年は少女に恋をし、少女はそれに応えた。
でも―――― という展開はまさに心に突き刺さってきます。
大人でも無ければ聖人でも無い。だからこそ揺れ動く心は、あまりにも重い選択を前にして意味を持ってくるのです。

相手を想うこと、そして愛を捧げること。その変遷を短い分量の中でまとめ上げた『インフェクテッド・イヴ』は、是非、セカイ系の空気を肌で感じたいという方にお勧めできる作品です!

★★★ Excellent!!!

 少年と少女の運命が世界の命運と繋がっている。いわゆるセカイ系のロボット作品。
 繰り広げられる、少年と少女の葛藤と想い。二人は笑い合って、喧嘩し合って、すれ違って、愛し合う。例え抗えない運命になったとしても、二人の繋がりが引き裂かれる事はない。

 『愛』という言葉ってたった一文字の他愛もない字ですけど、二人にとってはどんな物よりも、重くて深い物だと思います。だからこそ二人はこれからも、愛を育んでほしい。

そんな想いを思わせる作品。完結おめでとうございます。

★★★ Excellent!!!

世界が、彼女が、自分が……
災厄を目の前にし、もしそれを救う力が目の前にあるとしたら、自分はそれを振るえるだろうか?
本作を読み、一番に感じたのはそういう心理的リアリティでした

心君の心情に感情移入をしてしまいます。誰もが皆、前に進めるわけじゃない……
でも、彼が悩み、葛藤、そして前に進めることを祈ります……

神秘的な世界の中にある、確実なリアリティ
最後まで読んでみたい作品です! 続きを楽しみにさせてもらいます!

追記(最終話読了後)
心君……君は男だよ
愚かで、悩んで、疑って、それでも、君は一途に彼女を想ったんだ……
素晴らしき作品でした。東雲メメ氏、心に来る作品を読ませていただき、ありがとうございます!

★★★ Excellent!!!

 壮大なスケールの物語に対して「病床の少女とその恋人の少年」というモチーフ、マクロとミクロの世界観が相互に独特の雰囲気を作り上げていますね。読んでてリアルに感じた十代の少年少女の恋愛や、感覚の麻痺した世界に忍び寄る終焉の感じ…とても巧みな文章や各分野の用語を交えて織り上げられています。大いなる選別、間引きへの抵抗に「おおお!」とのめり込み、恋の行方に一喜一憂してたら現在UP中の全話を読んでしまいました。続き、気になりますね!