" 髪・ハゲ " という異質な素材で描かれる物語

主人公とヒロインの青春ドタバタ劇…じゃ、ないんです、それでは表現できない髪の毛=ハゲ(!?)が織り成す物語。
独特な云い回しと古典的な流れに新鮮なオチが、テンポよく噛み合って笑いながらもキュンキュンしてしまいます。

主観ですが。
終始、人物表現や話の切り口にキレがあり、おもわずクスっとしてしまいながらも、どこか共感やギュッと心を握られた気持ちになれる内容、読み進めながらしっかり人物や情景が浮かび上がってくるのは前回小説同様のキレッキレ感は「さすが」。
今回、完全創作ながら髪の毛という素材でこうまで沢山の展開や感情劇が盛り込み描かれていて新しさも感じた中で、サッパリしているので飽きは感じない。
内容は読んで感じてもらわないと伝えられないような純情一直線ハゲストーリー。
物語の展望を読み手が「きっとこうなるのさ!いやまてよ?」と楽しみながら読めるのでオススメです。

「三角定規の穴」などの独特な表現は本当に好き!

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