胸のつまる切なさに、涙が止まらない。

 LGBTと正面から向き合って、そのマイノリティゆえの生き辛さをえがききった素晴らしい作品です。
 
 第一話で結末がわかっているのに、一縷の希望を捨てきれず……あれは誤報ではないのか? ラストでどんでん返しがあるのではないかと切望しながら読み続けました。そうではないであろうことが半分わかっているのに、破滅に向かう道筋が仄かに明るく見えたりもして。あそこでこうだったら、ああだったら、と思わずにいられない。

 本気で人を愛するとはどういうことか。じっくり考えさせられます。

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