月の無慈悲な鋼の女王

地球圏は謎の敵勢異星体によって危機に瀕していた。
巨人ともいうべきその姿に対し、彼らはいつしかユミルと呼称されることとなる。
いち早くこの危機に対応することが出来た月の民間軍事企業PMSC、ハインラインの極秘裏の情報提供と戦力提供もあって、地球圏は次第にユミルの侵攻を退ける術を得ていく。
しかし、ハインラインがユミルに対抗するための技術力と戦力を備えていた裏には、取引を持ちかけ月に移住してきた金属異星体ユミルの元女王、セレーネの助力があったのである。

そして、セレーネに気まぐれで命を救われながら、彼女と共存することを一途に望む少女マリーと、彼女と心を通わせるうちに、彼女を護ることを心の拠り所とするセレーネ。
ユミルの思惑や月と地球圏の首脳陣、ハインラインの思惑も交錯する中で、セレーネは生き…続きを読む