これは先に進んだものと、とどまったものが交錯する一瞬の物語!

非常に素晴らしい掌編で、分類的にはSSと呼ばれるジャンルに位置づけられる物語。

文章の全てが無線による台詞で構成されて、発信するものと、受け取るものの二者のみが存在する静謐な物語で、描かれた未来は厳しくもあり、優しくもある。

ありったけのロマンと美しさがつまったこのお話が、たくさんの人に読まれることを願って僕もこのレビューをネットの海に送信したいと思う――

――……CQ、CQ、CQ

PS、この物語を読んでいる最中、僕の頭の中ではずっとデビット・ボウイの『スペイス・オディティ』が流れていた。みなさんも、ボウイの歌声に耳を澄ませながらこの物語を読んでみてはいかがですか?


Ground Control to Major Tom

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