嘘で塗り固められた少女の本質

嘘を吐き続けているうちに自分の気持ちにまで嘘を吐いてそのまま蓋をしてしまった少女のお話、で合っているでしょうか。
嘘って吐けば吐くほどドツボにはまっていくもので、いつの間にかとんでもないことになっているんですよね。
そのうち自分にも嘘を吐いて、どっちが本当かわからなくなって……みたいな。この年頃の子に多そうな気がします。

感情表現が繊細、丁寧でありつつも語彙は難しくなく年齢(主人公は小学生)相応で、抵抗なくすんなりと読めました。
キャッチコピーの通り15分で読めるかもしれませんが、何度も読み返したくなる作品です。読んでよかった。

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