うどんむすめ

作者 NUJ

65

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★★★ Excellent!!!

読み始めがかなりコメディタッチで、「うどんに変身するってなんやねん!!」ってとことん突っ込みながら読ませていただきました。
というかその発想が素晴らしいです。
途中から一気にシリアス展開で最後はゾッとしたのですが、所々にギャグっぽさが滲み出ているため、最初から最後まで楽しませていただきました。

★★ Very Good!!

ギャグタッチでシュールな語り口から始まり、「これホラーで合ってる?」と思いました。最初は。
しかし中盤からだんだん狂っていって、確かにホラーで合っていると感じました。

ぎらぎらとした人間の食欲を感じながら、叫ぶことも逃げることもできない。うどんだから。

(以下ちょっとネタバレ)

オチはみんなのトラウマとして名高い『にんじん大好き』を思い出しました。
橘音に恋をしたと言っていた葱人は、最後には自分が「うどん」を好きなのか、「橘音」を好きなのか、わからなくなっていたのかもしれません。うどんの魔力でしょうか。

当分は、どん兵衛を見るたびに思い出しそうです。

余談ですが、「橘音」ってなんだか酢橘を乗せたうどんを連想します。

★★ Very Good!!

キャッチコピーを目にした瞬間、展開が気になりすぎて一気に読んでしまいました。
月の光で変身するなんてとてもロマンチックですが、その変身先が「うどん」と言う抜け感が事態の深刻さとの絶妙なバランスを生み出していました。この天と地の間には、人智の及ばぬことがいくらでもある……。そう思わされました。今晩はうどんにします。

★★★ Excellent!!!

満月の夜に、うどんへと変わってしまう娘。
「なんじゃそりゃ?」と思ってしまった時点で、もはや目が離せない。
企画力という一点において「読ませる」小説であると断言できます。

もちろん、その後に続く文章も良く、出オチにとどまらない作品であるのもまた良い。
突っ込みどころ満載なのに、いろいろと考えさせられてしまう。

そして、うどんへと変わる娘へ一目ぼれした青年。
二人が辿る結末は、はたして。

Good!

何故うどん一つでここまで創り上げられたのか……。
うどんとは、かくもギャグとホラーの食べ物であったのか。そのことに驚嘆すると同時に、そんなことを考える日が思いがけずも己に訪れた事に関して、何といったらいいのかわからない。
しかし猛烈にうどんが食べたくなってきましたね。