迫力ある会話劇が繰り広げるファンタジー

現段階では第1章までしか読めていないので、レビューはその部分を見ただけの偏見で書かせていただきます。

表現豊かな会話を主体にしながら、壮大な世界観で展開するファンタジーです。個人的にはとても気に入っています。素敵な作品です。その上で厳正に評価させていただきました。

まず、会話劇を主体にした事により、世界観の説明が不足しがちで、専門用語が出てきた時に対応しづらく、戦闘や訓練シーンでの人物の動きの描写が少なく、「迫力があるのは言葉だけ」と捉えられかねません。

もう一つ、エピソード毎のインパクトが少ないと思います。会話劇が絶えず続く部分が多く、場面分けも比較的少ないので、右から左に文が流れていく様な感覚があります。これでは読後感が薄くなりがちだと思います。

ただ、前述の通り、登場人物の感情のこもったセリフが際立って白熱したファンタジー作品として確立されている素敵な作品です。ぜひおすすめさせていただきます。

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