世界観が好きです。草原に天幕が張られ、家畜や動物たちが生きる世界が目に浮かぶようで、そこで暮らす人々の息遣いを感じました。
中央アジアを想起する草原の民の物語です。 継母に冷遇され、意に沿わぬ結婚の約束をさせられ、自分の幸せを諦めかけていた少女が、夢で出会った狼の王と結婚するまでのお話。 少女の境遇があまりにも不…続きを読む
嫌な男の妻になるより、好きな狼の元に嫁ぐほうがいい。ロマンティックで繊細な文体で、風の吹く自由な草原を目の前にしているかのように、物語が紡がれていきます。
こういうシンプルで児童文学のような雰囲気とあらすじの作品、好きです。前半で世界の背景がしっかり理解できて、場面が想像しやすいですし。あっさりした終わりも、絵本や児童文学、もっといえば昔話や伝説みたい…続きを読む
草が匂い立ち、風の吹き抜ける草原が目に浮かぶような、大変に美しく上質なファンタジー。狼と少女との約束、遊牧民たちの暮らし、それらの光景が丁寧な描写で静謐に染み渡る。この物語の前では、何を書いて…続きを読む
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