帰り道 2.

それから時雨は色んなところで優しさを出してくれた。




例えばクルマが通る所だったら車道を歩いてくれたり。

転びそうな所だったら手を握ってくれたり・・・



「時雨今日は楽しかった!ありがと!」



「何言ってんだよ。これから毎日そう言わしてやるよ」





そういって時雨は笑った。

もちろん私も笑っていた。





時雨と一緒なら何だってできる気がしてきていた。





「あ、そうだ明日から一緒に学校行こーぜ」



「そうだね!じゃあ駅に集合だね」



「駅まで何分くらいかかるんだ?」



「うーんっと15分くらいだよ?

それがどうかした?」



「いや何でもない。今日はありがとな!

ゆっくり休めよ?」



「うん。おやすみ」



「おう!」





時雨は片手を上げながら帰っていった。






あーあ寂しいな。

ついさっきまで一緒にいたじゃん!

なんでもう寂しくなってんの!!






時雨も同じ気持ちだったらいいな・・・

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