まったく新しいファンタジー

それぞれの生き方、考え方がかっこいい。
無職だろうが、不本意な仕事に見舞われていようが、大切なのは矜持と信念。
最初は笑いに惹かれて読み始めましたが、しっかりとしたストーリーものだったとは。
シリアスにもコメディにも寄らない独特の進み方。
戦後の発展を間違えたかのようなおかしくも歪なファンタジー世界。
しかしその社会背景には説得力がある。
世界は平和な方が良いに決まっている。しかし、職業的には戦時の方が良い。
このパラドックスに挟まれながらも、迷わず平和を望む主人公がこれからどうなっていくのか。
今後の展開が楽しみです。

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