一日が始まり、そして一日が終わる。今日も愛すべき生き物たちとの一日が。

生き物たちへの深い愛情や深い知識を、獣医の筆者が綴るエッセイです。

この「もふもふ日記」に出会った時は、まだ連載中でした。八十八話も書かれているのに内容のバリエーションも、登場する生き物も色とりどりで、一体何種類の生き物たちが登場してきたのだろうと今思い返すと驚きます。一話だけでも十分読み応えがある上に、爽快でしっかりとした筆致は読みやすく、当時は更新を心待ちにしていました。




最初に「エッセイ」と書きました。でも違ったのです。最終話を読み終えた時、これは一つの長い物語だったのだと気づきました。この作品自体が、ある日、生まれ、そしてある日、生を終える、生き物そのものだったのです。




2017.5.5

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