王道

＊The story no one knows…

こんなくに

なくなったって

かまいやしないよ

たいはんは

ぐみんだ

まもられていることすら

りかいもしない

そんなやつらのために

みをこにして

たたかうなんて

もうつかれただろ

ほろべばいいのに

そのときになって

あわてるやつらのさまは

さぞかしゆかいだろう

おもいあがりのはなはだしい

けがらわしいやつらだ

うえからみるばかりで

あしもとすらみえない

こざかしいやつらだよ

おまえたちのいたみなんか

やつらにはわからないのさ

だが

民とはそんなものだ

民と王とは

立つ場所が違うのだ

理解が及ばずとも

いたしかたあるまいよ

幼き者たちが

気が大きくなって

口々にいう

言葉など

そこの風に吹かれて

すぐに消えてしまうだろう

我らは

力ある詞を

迂闊には紡げまい？

我らの道に

すべてを担うのだ

鎮まれ、魔女よ

おもったいじょうに

ふぬけだな

ゆかいというか

ふかいというか

あきれて

ことばもでないもんだぜ

アンタ

こんなバカどもを

りょうさんするのが

もくてきだったのかい？

へいわや

こうふくが

うみだしたのは

バカなガキどもだ

じぶんのちからを

はきちがえた

くちさきだけのやつらなんざ

オレはみたくもねーんだぜ

環境を軌道に乗せたなら

次は

必要な教育で

導いていけばよい

まだまだ

道は

始まったばかりなんだよ

それとも

もうゴールだと

気をぬいていたか？

王ばかりが国ではない

民を

引っ張りあげることこそ

力量が問われるのだ

なに

彼らは純粋だ

大地と

水と

光を

ただ

良質なそれらを

恵み与えられることができれば

自ずと育つのだ

やがて

それは大樹へと

嘆くな、賢者よ