考えるより感じろ! 突き抜けすぎていて爽快なディストピア系アクション

さあ、これはまたパンチの効いた作品を読んでしまいました……
いや、決してパンツとパンチを掛けたダジャレとかではなく(自爆気味)。
ジャンル的には、ディストピア系アクション小説でしょうか? 

退廃的な近未来を支配する世界観は、「パンツを見られたら結婚しなくてはいけない未来」。
まあ、実はこの種のエロコメ的な設定だけなら、ラノベには他にも同系統のものが存在すると思うのですが、この作品は味付けに突き抜けたオリジナリティがあります。

何たって実際に読んでみると、想像以上にバイオレンスな展開で度肝を抜かれること間違いなし。
もうね、パンツを見たか見られたかで、やるかやられるかの過激なアクションがバンバン繰り広げられちゃうのです。しかも後半の展開なんか、無駄にスケールがデカい(褒め言葉)。
それがスピーディーなシーン転換と歯切れのいい文体で、次々に襲い掛かってくるんで、常識的に考えればあり得ないシーンの連続にも、もはやまったくツッコミが追い付きません。
そして、気付くと一人でゲラゲラ笑ってる自分が居ます。

とにかく型破りで、強烈なパワーに満ち溢れた作品でした。
個人的にこういうブッ飛んだセンスって大好きだし、貴重な気がするんで、是非評価されて欲しい一作です! 

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