酒を飲むために蛇に足を描くということわざの話
「あー、その、なんだ」
彼が少しだけきまずそうに言う。
「なんでしょうか?」
「その、ええとだな。安心しろ、というのもおかしいが……。この、これの交換の儀式は、まだやっていないからな。『そんなのどうでもいいと言えばどうでもいいんだけどね、やるからには盛大にしないといけないの!』だ、そうだ。今はまだ準備をしているところだからな。お前も、たぶん呼びつけられるだろう。迷惑だろうが、顔を見せてくれ」
「それは光栄です。同時に、安心しました。ええ、楽しみにしています。安来節でも練習しておきましょう」
「お前にそんなことをさせたら、誰かに怒られそうな気がするからやめてくれ」
(おわり)
ある少女の憂鬱の思い出 雅島貢@107kg @GJMMTG
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます