涙腺にきました。弱いんですねぇ、自分こういうの。子供のころにはあらゆるものに人格があると夢想し、ある意味で会話まで可能なほど感情移入していた時期があります。そのころを思い出した気分です。
読んでいて、なんとも言えない気持ちになりました。
みれにんさんや坂口さんのコメント通り、絵本になれば良いのに...という作品です。作者のペンネームから推察するに、幼い子を育てている最中の若い母親か?と思いました。そんな母親目線の優しい作品です。ツラツラ考えたのですが、今、総理府がスポンサーになって”街コン”をやってますが、次は企業とタイアップして、こういう商品を題材にしたコンテストを行えば良いのにと思いました。結構、童話のような作品が集まるんじゃないでしょうか。星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。
ここには一人の? 醤油の人……醤油生が語られています!! 熱いぜ醤油…… 熱すぎるぜ醤油…… かつて醤油が主人公の小説が存在しただろうか。 ちなみにうちの醤油は1リットル300円しないやつです。
ギャグっぽいのかと思いきや、実際テイストはそんな感じなんですけど、この高級醤油であるところの「俺」の一人称、いい味出してます、高級醤油だけに終盤、その身を振り絞った渾身の一滴!ちょっと感動しちゃうじゃないですか!!この発想はなかった、って言葉はこういう作品に使えばいいんですね
ま、まさかどんなヒロインやヒーローより醤油に感情移入するとは思わなかった……! ウッ……目から醤油が……!食べ物って大事だな。感謝の気持ちって大事だな、と思った一作。なごやかなお話でした。
いい醤油生を全うできたようで本当によかった。じぶんもこういう醤油に出会いたいので、次買うときはいつもよりすこし高い醤油を手に取ろう。ホシイ屋の無添加天然醸造醤油どこで売っていますか?
まさかの醤油視点でした。こんなにアクロバティックな作品なのに、なぜかすらすらと読めて、しかも感動できる。たまには高い醤油も買ってみようかなと、そんな気になります。それと、モノは大切に使わなければ、とも改めて思いました。
二度ほど醤油工場に行ったことがあり、その時にせっかくだからと買った特選醤油のことを思い出しました。既に使いきってしまった特選醤油ですが、あのお醤油もそんな気持ちでいたのかしら? なんてふと思ってみたり。お醤油一つで家族の温かさを表す文章でした。
タイトルを目にしたとき「これはいけそう」と思い、一読。内容、分量ともに、とてもよかったです。
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