金色の民

　清峰高校に入学した雪内聡は、中学で親友であった秋山が高校受験に失敗したこともあり、入学当初孤立していた。図書館で勉強する日々が続いていたある日のこと、破天荒な性格で名の知られていた夏木から、解いていたパズルをきっかけに話しかけられる。夏木は破天荒で、よく女子と遊ぶ、所謂”チャラ男”だったが、天才的な頭脳を持ち合わせていた。
　仲を深めた夏木に誘われ、雪内は科学部に入部する。そこでは新村というプライドの高い女子部長が科学部を仕切っていた。文化祭に向けて新村と2人で準備をしていた雪内は、夏木が「夕暮」という陸上部の女子に惚れていることをこっそりと知らされる。そして、夏木は夕暮に認めてもらうために次の生徒会長選挙に立候補するらしい。雪内は、自分を変えてくれた夏木に恩返しをするためにも、副会長選挙…続きを読む