灼けた夜空に浮かぶ巨大な影。畏れよ、讃えよ、あれが『巨獣王』だ!

【――――番組の途中ですが臨時ニュースをお伝えします。
 本日未明、太平洋近海に侵略型巨大生物、通称『巨獣』が襲来しました。
 繰り返します、本日未明、太平洋近海に侵略型巨大生物、通称『巨獣』が襲来しました。
 巨獣は千葉県市川市に上陸するものと思われます。
 付近の住民の方は決して浜辺に近づかないでください。
 これは演習や訓練ではありません、避難命令です。
 繰り返します、これは演習や訓練ではありません、避難命令です。
 速やかに各交通機関、自治体の指示に従い避難してください――――】

 こんな脳内アナウンスが自然に響くくらい緻密かつ大胆に構築された『巨獣』たち。
 研究機関、対抗し得る神話の魔獣の名を冠した巨大兵器群の設定。

 主人公の青年はなぜ戦うことを強いられたのか。
 そして『G』に呼応するように、日本各地で復活する巨獣群。
 あるいは従来の生物が巨大化し巨獣化していく。

 その背後に暗躍する金髪の美少年シュライン。
 魔術じみた生物操作能力で人間のみならず多数の生物を操作する。彼の正体は、真の目的は?

 そして一番の眼目はやはり巨獣に対抗すべく開発された兵器。
 あるいは巨獣対巨獣の鬼気迫る闘いの描写の数々でしょうか。

 特撮好きなら心酔すること請け合いの作品。
 脳内カメラワーク全てを駆使して堪能しましょう!!

その他のおすすめレビュー

星村哲生さんの他のおすすめレビュー480