人生にもゲームにもリセットボタンなどない!

作中でも言われている通りに、『リアル過ぎるゲームは面白くない』というのが共通意識の中、この作品では逆に『究極にリアルなRPG』という題材に挑戦しています。
リアルを追及するММОに足を踏み入れてしまい、そこで巻き起こる事態に次々さいなまれる姿は疾走感がありました。
しかしコミカルで読みやすい文体ながら、起きているのは割とのっぴきならない出来事なので、その辺の温度差は感じました。「はたしてこれはギャグとして笑って良いのか?」と少し困惑しました。
VRММОモノとしては王道に見えて変化球とも思えて、ともかくリアルを追及するゲームを高校生がプレイしてしまうとどうなってしまうのか、という今後の展開が気になります。

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