翌朝目が覚めると、昨日までの体のだるさがかなり取れているのが自覚できた。


「よし!これなら今日のサバゲー特訓いけそうだな!」


 下の階で寝ている父さん、母さんを起こさないように電気もつけないで薄暗い部屋のなかでぎこちなく着替えをすませて兄貴の部屋に入る。


ベッドの下に隠してある兄貴の御気に入りのモデルガンM79をこっそり持ち出す

大学のテニスサークルのイベントでいないから使い放題!そして階段を忍び足で降りていく。


「よしっ!ここから勝負だ!」


 うちのドアは少し立て付けが悪い、だからドアを慎重に開けないと金属の擦れる音が鳴る。昼間なら大して気にならないが早朝の誰もいない玄関でこの手の音が鳴るとかなり目立ってしまう。


一瞬緊張する。

キ~ィーカチャッ!


よし!!脱走完了!!


 だけど、ドアを閉め振り返るとーーそこにいたのは母さん......伏兵に全然気付かなかった!母さんのほうがサバゲー向いてる?



「おっおっ...オハヨウ」


「優君どこに行くのかなあ?」


ギクッ!!怖い~~


「ごめん!今日は絶対行かないと駄目なんだ!」


母さんをやや強く押しのけると自転車に乗り込む。


「もう!!待ちなさい!優君!」


「ごめん母さん、今日は絶対行かなきゃ駄目なんだ!!怒られるなら後で~~~~~~~~!」


自転車を全速力でこぎながら、母さんに手を振りながら謝り続けた。



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